第8回えほん大賞ストーリー部門の大賞受賞作品。
ゆうきくんはいじめられっ子。
いじめっ子のたかしくんに靴を隠されて、とうとう登校拒否の気持ちになるのです。
その時、お父さんが渡してくれたのが、「なくしものくじら」というキーホルダー。
無くした大事なものを見つけてくれるというのです。
その効力はすぐ現れますが、ここから「なくしものくじら」が活躍します。
このキーホルダーの存在感がいいですね。
そうそう、お父さんの経験談も説得力があります。
意地悪されたら、親切で返すこと。
なかなかできないことですが、その後の展開を目の当たりにすれば、
きっと納得するはずです。
そして、ゆうきくんとたかしくんの友情の行方。
「なくしものくじら」の造形が素敵です。
何かに気づかせる役に徹しているというか…。
そう、一番大事なものを見つけたんだね。