「わすれられないおくりもの」とか、「だいじょうぶだいじょうぶ」とか、「おじいちゃんがおばけになったわけ」とかとは違った目線で描かれている「死」についての絵本です。
ヨシタケさんらしい楽しい死後の世界。こんな天国ならいい、こんな神様がいたらいいという予想はユーモアにあふれていて面白いです。
けれど、この作品は決して軽い気持ちで描いた「死後のおはなし」ではなくて、ご自分がご両親を次々に亡くされた経験を元にいろいろ考えて作られたんだというのが、付録の作者のインタビューを読むとさらにわかります。
また、付録についている4コマ漫画も面白いので、読んでほしいです。
「じごくのそうべい」シリーズなんかと一緒に紹介したら、子どもたちにも物語に込められている意図が伝わるかなぁ。
ちなみに絵本の裏表紙の絵は、映画のポスターみたいな作りになっていて笑えます。