写真はどれもお見事!としかいいようのない森の中のいろいろな顔たちでした。
際社のの見開きのページは、本編を読み終わってから見ると、さしずめ森の中への「案内人の後ろ姿」というところでしょうか?
最初のページは人文字づつを顔型の葉っぱで表しています。
「おはよう」「きこえる?」「はじめまして」
こうやって見ると、一枚一枚の葉っぱがとても可愛らしく見えてくるから不思議です。
中には、一枚の葉っぱだけで見えるものから、一本の木や虫の羽から見える顔、石や雲も!
お化けや怪獣のような顔、からコメディアンのようなものまで多数そろっていました。
最初は楽しいだけの会話をしていますが、
後半は読み手の人間たちへ、ちょっぴりスパイスの利いた展開になっていきます。
この絵本を閉じたとき、子どもたちのところにちゃんと自然界の心を届けられるよう、最後までたっぷり読んであげてほしい1冊です。
写真絵本です。どの角度から「顔」に見えるのか、考える楽しいクイズみたいな感じにもなります。が、そこがちょっとネックで、よく見づらい部分もあります。
学校など、広い場所で読み聞かせをするときは、光の反射とかいつもより少し気をつけてやった方がいいかもしれません。