東日本大震災を乗り越えた、漁師さんのお話です。
船を守るために沖へ出る勇気。
けれど家族の安否に胸が引き裂かれそうになる。
読んでいる方も心が苦しくなるほどでした。
孫の純粋な言葉で、また海に出る勇気をもらうところは、葛藤と希望の光が入り乱れているようで、また苦しい。
けれどそれを乗り越えて漁に出て、地元の人達の気持ちが上向きになっていく。
おじいさんの心は救われたのではないでしょうか。
震災から年月が経ち、復興は少しずつ進んでいるかもしれません。
けれど震災を体験した人達の心の傷が癒えているとはいえないのかもしれないと、改めて考えさせられる作品でした。