今森光彦さんの切り絵で、蝶の一生を語った作品です。
なんだろう、などという語り口で、科学の目が開かれます。
芋虫の様子は異形で苦手な子どもたちも多いと思いますが、
切り絵のマイルドな造形は親しみやすく、色と特徴はしっかり押さえられると思います。
うんちの様子も、その大きさに成長を感じます。
サナギも不思議ですが、やはりクライマックスは羽化。
切り絵ならではの鮮やかさで、その美しさが見事です。
最後のフィナーレは産卵。
最初のページにつながり、命の循環を感じさせてくれます。
幼稚園児くらいから、しっかり学べると思います。