絵にすごく空港の空気感がでているなぁと感心して読みました。すると、作者は空港でお仕事されているとのこと。なるほど!と納得しました。何度か行ったことがある、時々行く、というのと、日々関わっているというのでは、やはり絵に違いがでてくるのでしょう。
飛行機はツバメ、乗客はカエルや昆虫です。遊び心満載の絵で、細かく見ていくのが楽しいです。カエルママ、気を付けて!カメムシ堂の香水って大丈夫なの?飛行機に乗り込んだ後は、機内で食事をし、夜を明かす場面もあって、読んでいると、だんだんと一緒に旅行している気分になってきました。
見返しに描かれた安全のしおりや、機内食、アニメティグッズの絵も楽しいです。裏表紙からは、「つばめこうくう」のライバル社に「ハトこうくう」や「こうもりこうくう」「すずめジェット」などがあるのがわかります。表紙から裏表紙まで、作者のもとやすさんが、楽しんで絵本作りをされていることが伝わってきました。つばめさん、お疲れさま。帰りもよろしくね!