この作品の主人公は鳥です!
「鳥」と一言で言ってもいろいろありますが、海辺の水鳥たちが登場します。
最初に登場するのはカモメで、二番目がコアジサシかなぁ。
最後に出てくるヒナは、たぶん主人公のヒナよりももっと幼いカモメのヒナですかね。
巣立ちとはまたちょっと違う感じで、
鳥として“飛ぶ”最初の一歩を描いている作品なので、
今までこういうパターンの作品は読んだことなくて、意外と新鮮で面白かったです。
鳥なんだから、そりゃ〜もう、飛べないと死活問題なわけですよ。
それにDNAに刻み込まれた“飛びたい!”って、気持ちも大きい。
なので、この絵本のなかではタイトル通り、始終「とべるよ」「とべるよ」といっています。自分自身や仲間に言い聞かせているんですね。
ただそれだけ?と、言わずにまずは読んでみてください。
鳥への愛がビシバシ伝わってきます。
余談ですが、この絵本を読んだのが、実は『ランサム・サーガ』の最終章『シロクマ号となぞの鳥』を読んだ後だったので、余計よかったのかもしれません。