ベッドで本を読んで、眠くなって、さて、電灯のスイッチを切ろうと布団から出ると、目が覚めてしまう。
電灯にリモコンやタイマーがなかった頃の悩みでした。
このコブタさん。
お母さんとお父さんから、8時に明かりを消すように言われますが、暗いと怖くて眠れません。
「何か工夫をしてみたいですって?どうぞ、やってごらんなさい」と言われたコブタさん。
大胆かつ徹底的に、工夫しました。
アーサー・ガイサートさんの、細かい銅版画、カラクリ、壁に掛けられた数々の作品が最高です。
最後まで読んで、もう一度最初に戻って、また読んで。
忘れた頃に、また読みたくなる。
そして、久美沙織さんの翻訳が、また、最高。
歯切れ良くて、小気味よくて、ガイサートさんのリズムにぴったりです。
子どもも、大人も、ぜひ、手にしていただきたい一冊です。