とにかく電車をこよなく愛している4歳の息子に借りてきた本です。
これは、単線を走る2台の電車「べんけい」と「うしわか」のお話。
2台の電車は、市役所の前だけにある複線で、いつもすれ違いながら、仲良く街中を走っている。
でも、いつしか、道路に車が増え、廃止されることになるんです。
こういうお話は他にもあるんだけれど、その後、電車はどうなるの?
この電車はね、団地の前の「こどもとしょかん」に生まれ変わったんです。
あとがきを見ると、東京都日野市には、昔、ほんとうに、団地の中に、これと似た電車図書館があったそうです。
時代とともに、電車は廃止され、なくなっていく。
でも、とまったままでも、次から次へと子供たちがやってくるこどもとしょかんになりましたっていう結末、ハッピーエンドでよかったです。
4歳の息子には、ちょっと文章が長かったかな、と思ったけれど、とにかく電車好きなので、最後までじぃっと絵を見て聞いてくれました。