からすと うしが、鳴き声を競いあうという、ある意味 単純なお話なのですが、とっても楽しい絵本です。
からすと うしの表情が面白いし、だんだんと大きくなっていく鳴き声に、読み手も聞き手もヒートアップしていきます。声に合わせて絵本の文字が大きくなっていき、その位置も あっちへこっちへと、もう絵の一部なのも、すごく いい感じです。
絵は、色数が少なく すっきりしていて、かつ、画面いっぱいに伸びやかに描かれていて遠目がききます。家庭でも、幼稚園や保育園、おはなし会でも子どもたちに喜ばれる絵本だと思います。参加型として、からすと うしに分かれて、子どもたちと一緒に声をだしても、大いに盛り上がることでしょう。