『ピーター・ラビット』で有名なビアトリクス・ポターさんの作品だそうです。
挿絵はロアルド・ダール作品で有名なクェンティン・ブレイクさん。
イギリスの情緒豊かな不思議な魅力を感じる作品でした。
キティは上品な黒猫でしたが、意外とイタズラ好き。
身代わりの黒猫と入れ替わって、なんと趣味の狩猟に出かけます。
確かに猫はネズミを捕ったりする動物ですが、この絵本では本当に銃をぶっ放すところにビックリ!
そう、キティは実はかなりキケンなハンターなのです。
そして、狩用ジャケットやブーツを身に着けていてかなりのオシャレ!
森の中では、イタチやウサギ、キツネやハリネズミといった登場人物が次々と出てきて話が展開していきます。
物騒なお話ではあるのですが、どことなくユーモラスでもありますね。
前書きで、クェンティン・ブレイクさんがビアトリクス・ポターとの不思議な偶然について幾つか書かれていますが、このお話の訳者は『ハリー・ポッター』で有名な松岡祐子さんということで、ポッターつながりですね。
少し長めの作品ですが、100年前のイギリスに思いを馳せながら読みました。