6歳のうちのなきむしこぞうと一緒に読みました。本当にうちの子は学校に行きたくない、体育が嫌だ、ご飯を食べたくない、お弁当は嫌だ、と次から次へといろいろなことでよく泣いて親を困らせてくれています。乳歯が抜けそうになるたびに大泣きをして1時間以上も困らされたり、本当に親にとっては大変です。
でも親以上にきっと子供は子供なりに自分なりの葛藤が有るのかなと思います。本当にうちの子はなきむしですが、泣き虫なりに一生懸命に頑張っているんだろうな、そう思って毎日を見守ってあげるようにしています。
この絵本を子供と一緒に読んで、うちの子にも似たようなところがあるなと思いました。大切にしているお人形なのに結構乱暴に遊んでいたり、でもお人形が見当たらなくなるとどうしても今すぐ見つけないと落ち着かない感じで必死になって探そうとしています。子供が探しても見つからないので私が何箇所か探してみると、うちの子はいろんなお人形でもぬいぐるみでも何でもかんでもすぐに自分の持っているかばんやリュック等の中に入れてたまに遊んでいるみたいで、そのままカバンに入れたまま忘れられたみたいでした。それを私が見つけると大喜びでお人形とかと遊び始めました。
なので子供の頃は乱暴でもそれなりにちゃんとお人形でもぬいぐるみでも大好きなんだなと思いました。タダ遊び方が乱暴になってしまうだけで別に悪気はないんだな、そう思いました。
本当にこの絵本を読んでいると私の子供を見ているような感じでしたが、きっとなきむしこぞうは人間にでも動物にでもぬいぐるみとかにでも存在するんだろうな、と思いました。
この本を通じてものを大切にする気持ち、相手の立場に立って考える気持ち、そしてなきむしこぞうは決して一人ではなくて誰もが持っているんだろうなと思いました。大人が読んでも懐かしい気持ちが蘇ってくるし、子供が読んだらきっともっと物を大切にする気持ち、そして自分以外の人や物に対して優しく接してくれるようになるだろうなと思いました。
とても素敵な絵本なので泣き虫さんにはもちろん、そうでない人にも本当におすすめだと思いました。