「これは、字のない絵本だよ」と言うと、娘は、一コマ一コマ早口でセリフを入れながら、スノーマンといっしょに駆け抜けるように読み進めていきました。
でも、スノーマンといっしょに空を飛ぶクライマックスのページに差し掛かると、急に「いいなあ、いいなあ。」を何度も繰り返し、目は釘付けになったままです。「あの子はスノーマンといっしょに空を飛べていいな。Jのところにも来てくれればいいのに。」と、羨ましがっていました。
次のページも、その次のページも・・・。
そして、やっと、「でも、いいよ。Jには、ウルトラマンがいるから!」と、気持ちを立て替える娘。そう、娘にとっては、たった1度だけ夢の中で会いに来てくれたウルトラマンが、スノーマンのような存在なのです。スノーマンでも、ウルトラマンでも(!)、幼い頃にこんな経験(思い)ができた子どもはしあわせですね。これからも、娘の思いを大切にしてあげたいと思います。