優しいタッチの絵は、そのまま雪の柔らかさに似ていて、夢見心地で読める絵本です。
主人公の作ったスノーマン(雪だるま)が、意志を持って、主人公の少年と遊びます。お父さんやお母さんのかっこうをして変装ごっこをするシーンは、笑みがほころびます。
そして、手を取り合って空を飛び、スノーマンの国とも、サンタの国ともいうような場所へ案内されます。
ここにはいろんなスノーマンたちがたくさん。
自分の大切な友達(おもちゃなど)が動いたり、空を飛んだりというのは、子供の夢の中でも、最もあって欲しいこと。私はそう思います。
素敵な夢のような後、悲しい現実が待っていますが、少年のこの思い出は一生消えない。その気持ちこそが大切なのだと、思います。