この本を最初に知ったのは1年くらい前のことです。
読み語りのボランティアに一緒に入った方が、この絵本の紙芝居バージョンの方を読んでくださいました。
その方のお話の仕方がまた上手で、すっかり聞きいってしまったのを覚えています。
そういうわけで、一回気持ちよく聞いてしまった話だったので、あえて自分で手にするのはお蔵入りになっていました。
ところが、最近読んだ「絵本の力」という本にこの絵本の紹介が出ていて、たぶん日本で初めて「横書き」文字で書かれた翻訳絵本だった。と知り、ものすごく読みたくなって借りてきました。
初めての横書き文字。編集者の方はきっといろいろ壁があって、大変だったと思います。そして、その努力は絵本を読むことでとても伝わってきました。
最初に色つきの紙芝居を見ていたので、だいぶ印象が違いましたが、この版画のようなイラストもすごくいいです。
個人的に好きなページは、最後に残った貧弱な子猫が日々きれいに可愛く成長していく姿を追った最後から1ページ前のページ。
私が聞いた時、幼稚園児向けのお話だったので、読んであげるなら、幼稚園児くらいから、上は高学年まで楽しく聞けると思います。