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びくびくビリー」 ランタナさんの声

びくびくビリー 作・絵:アンソニー・ブラウン
訳:灰島 かり
出版社:評論社 評論社の特集ページがあります!
税込価格:\1,760
発行日:2006年09月
ISBN:9784566008465
評価スコア 4.47
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みんなの声 総数 35
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  • 心配を引き受けてくれたおばあちゃんとウォリー・ドール

    • ランタナさん
    • 30代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 男の子8歳、男の子5歳

    1年生のクラスでこの絵本を読み聞かせした方がいらして、
    息子と一緒に読み聞かせてもらいました。

    読み手の方が初めに「みんなは心配で眠れないことある?」と質問。
    驚いたのは、かなりの数の手が挙がったこと。
    まだ1年生なのに?と思ったけれど、
    読み聞かせてもらっているうちに
    空想ばかりしていた子どもの頃、
    夜になると、ほんの些細な心配が大きく膨み、
    母のいる明るい部屋へ起き出したことを思い出しました。

    夜、ビリーの想像場面の絵は2色で描かれ、暗く、独特の雰囲気。
    ビリーの顔は悲壮感いっぱいです。

    ビリーの両親が優しく慰めてくれても、ビリーの心は晴れません。
    「しんぱいしすぎ」「こわいことなんかおこらない」
    そんなことはビリーだって頭では分かっていて、
    それでも心配だから困っているんですものね。
    だから自分を「よわむし」だって思って、普段から自信をなくしている。

    その点、おばあちゃんはすごい。
    「よわむしなんかじゃないさ。おばあちゃんもこどものころは、しんぱいばっかりしていたもんだよ。」と、ビリーの心配に共感して受け止めた上で、
    「しんぱいひきうけにんぎょう」という
    気持ちを切り替えるきっかけをくれたからです。

    これで解決かと思いきや、数日後、ビリーに新たな心配が。
    心配を引き受けた「しんぱいひきうけにんぎょう」が心配ですって!

    でも、今度はビリーが自分で考えた「ある方法」で解決しました。
    繊細さは決して心配性という欠点だけにつながる訳ではなくて、
    優しさって長点にもなるんですよね。
    最後のビリーの笑顔、嬉しい暖かな読後感でした。

    巻末に「しんぱいひきうけにんぎょう」こと
    グアテマラのウォリー・ドールの解説もあり、楽しめます。

    年長さん位から小学校中学年位のお子さんや
    そのお父さん、お母さんにおすすめです!

    投稿日:2011/10/01

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