課題図書に選定される前に、昨年のおすすめとして勧められ読み、夏休みになりまた読んでみた。
最後、読みながら涙してしまった。
震災後、子どもたちが失ったもの、それは率直に話し合うということだった。
同級生にもどこの出身であるかが気軽に聞けない。それを聞くことで、震災の被害の度合い・苦しみ・悲しみの度合いを推し量ってしまうことになるから。
フラダンス部に突然勧誘されてしまった穣の戸惑いから始まるこの話、登場人物の設定が絶妙で、読んでいると所々クスっとする場面もあり、引き込まれる。
言葉は時に人を傷つけることがある。でも口をつぐんでいて何も始まらない。思いを口に出してごらん。その思いを受け止めたいと思っている仲間がきっと見つかるよ。
そんなことを感想として思った。