父と母を知らず、いろんな家庭を転々とした後、児童養護施設 スキリーハウスへやってきた姉弟、ミラとザックの物語です。
ストーリーの大きな流れは、児童文学にありがちなものかなと思いましたが、主人公のミラをはじめ子どもたちの心情が細やかに描かれているところが良かったです。
厳しい状況を生きる子どもたちの物語ではありますが、悪い人はでてこず温かい空気が常に漂う物語でした。特に、スキリーハウスのスタッフの子どもたちへの接し方に救われました。そして、やがてどの子の上にも青空が・・・。
素敵な挿し絵が印象的な本でした。