お父さんと息子がクリスマスツリーの飾りつけをしながら、クリスマスの思い出を話すというストーリー。
お父さんのがこどもの頃にもらったプレゼントを振り返っていきます。暗いときに抱っこすると安心できたヌイグルミ、絵本を読んで興味を持ったアリの巣の観察キット、自転車など…いろんなプレゼントとともにそれについての思い出を語ってくれるお父さん。
どのプレゼントもとっても楽しそうで子どもからすると想像の世界が広がります。大人目線でいうと自分の子どものプレゼントを選ぶ参考にもなりますし、自分自身の子ども時代の思い出に通じることもあり、なんだか懐かしい気分にさせてくれます。
しかし意外なことにクリスマスプレゼントの思い出は12歳で終わってしまいます。「クリスマスプレゼントは来年まで」と手紙に書いてあったことで、今までの感謝のために最後の年にはサンタさんへマグカップのプレゼントをするお父さん。最後の年にはサンタさんから手紙と最後のプレゼントをもらい、サンタの弟子にしてもらいます。
最後にお父さんがぽつりと言ったセリフがとっても胸にきます。
サンタさん=人を幸せにできる人。サンタさんの弟子にしてもらうという意味の深さを考えさせられました。親から子へあげるクリスマスプレゼント。この絵本を通して、親の愛を感じることができます。クリスマスにおすすめの1冊だと思います。