かいじゅうじまには、夏休みになると、たくさんのかいじゅうが集まってきます。
「たっぷり壊したかい?」
「あいかわらず、怖がられているかい?」
そう、それが彼らの存在意義。
小さい子供は、「世界中の大きな建物を全部壊したおじいちゃんに負けない立派な怪獣になりたい」と願い、
母は、「ぼうや、しっかりね」と応援します。
この乱暴ぶりに、うちの息子は、そこでちょっと引いてしまったよう。
(まったくもう、怖がりなんだから!!)
でもでも大丈夫。このお話にはしっかりおちがあります。
あー言ってしまいたい!!
でも、これ言っちゃうと…まるで借りてきた推理小説の最初の人物紹介に、
「これが犯人」とペンで書き入れてあるのを見たような、壮絶ながっかり感があるような気がしますので、
…内緒にしておきますね。
とにかく、絵もお話も勢いがあります。
読んだ後のすっきり感は、ソーダの一気飲みの後みたいに、じっつに爽快です!