『星の王子さま』が簡潔にまとめられていますが、お話の世界観はそのままです。
私と王子さまとの出会い、星に残してきたバラのこと、地球に来てからのこと、王子さまが初めて感じた無力感と、気づいた本当に大切なもの…。
別れのシーンは、やっぱり切ない。
王子さまの選択に、やりきれない思いがわいてきます。
あまりにも馴染みのあるお話なので、読む人によっては、自分の中のイメージと違ってくる部分も出てくるかもしれませんが、その先入観を横に置いて楽しんでほしいと思いました。
だって、葉祥明さんの絵は、本当に美しくて儚くて、このお話に似合っているから…。
ちいさな子には、はじめての『星の王子さま』として。
英文がついているので、英語を勉強し始めた人の教材としてもいいですね。