とても楽しい本でした。精密に描かれた知識の絵本ですが、堅苦しさはなく、親しみやすく読めました。三人の忍者が城を造る人たちに紛れて城づくりの秘密を探るのですが、その三人を絵の中で、探し絵的に探しつつ、読み進みます。知らず知らず絵をじっくり見ることになり、いつのまにか自分もその世界に入りこんでいるような気分になりました。力作の素晴らしい絵本だと思います。
最後のページで「何がわかった?」と聞かれた忍者たち。「たくさんの人たちが関わっていることがわかった」という単純明快な答えに笑ってしまいました。
大阪に住んでいる私にとって、大阪城は四季折々に訪れる身近な存在ですが、天守閣の館長さんの「おうちの方へ」を読み、「豊臣大坂城」「徳川大坂城」のことなど、なにも知らなかったなぁ〜と、地元の歴史に疎い自分を ちょっと恥じました。これを機会に、大阪城に もっと興味を持ちたいと思います。