救援物資を運んできたトラックも、そのトラックに集まってくる人々も、一発のロケット弾が破壊してしまいます。
22年前に出された絵本なのに、現在のウクライナ情勢とシンクロしてしまいました。
でも、そんな荒廃した街に、おじいさんのチェロが響きます。
音楽は怯えや悲しみを浄化してくれる魔法かもしれません。
おじいさんはチェロを壊されても、ハーモニカで音楽を奏で続けます。
戦争に対する抵抗と、音楽によって勇気づけられる人々を想像しました。
戦争はあってはならないものですが、圧力に屈しないことの大切さをを痛感します。
訳者がタケカワユキヒデさんと知って、頭の中に「ガンダーラ」が聴こえてきました。
愛に満ちた訳です。