まるで博物館を隅から隅までじっくり見ているような感じです。
今まであやふやだった両替屋の仕組みや、思い違いをしていた髪結床の鬢盥(びんだらい)など詳しい知識を取り込むことができました。
時代小説を読む時や落語を聴く時などに、イメージしやすくなると思います。
見返しの粋な模様は三味線のバチと何だったかな?…三味線の駒でした。
手ぬぐいの柄で見たことがありました。
はたご屋のご主人が両替屋のお客さんだったり、とうふ屋の夫婦が花火見物していたりと、登場人物の物語を見つけるのも面白かったです。
とくに指示されていませんが、表紙に載っている品物を本文中で探すのも楽しめます。