ルリユールとは製本のこと。
製本を生業としてきたおじいさんと、図鑑が壊れて修繕に困っていた少女ソフィとの間に生まれる人間としての温かい付き合いが<製本>というお仕事を通して描かれてあります。
各ページ1行ほどしかない文。舞台はパリの路地。青色がとても印象的で、ガブリエル・バンサンの絵本を想起させてくれます。日本では普及しなかった製本製法だそうですが、とんかちで叩いたり糸を何本も通したりと職人さんの手間が事細かに描かれてあります。
本ってこうやってできてるんだ!素直に驚き共感できる素晴らしい作品だといえます。