「ルリユール」という言葉のやわらかい響きにひかれて、図書館で手にとった絵本です。
ちょうど、「てれび絵本」でも、この本が登場し、動画で語られるこのお話もとても素敵でした。
ルリユールというのは、「もう一度つなげる」という意味らしい。
木のことなら何でも載っている一冊の本を大事にしている女の子と、その一冊をまごころこめてなおしてくれる製本屋のおじいさんのお話です。
舞台は、パリの一角らしい。
本全体に流れる静かな雰囲気と、手作業の細かさ、一冊の本にこめられる想い。
何でも使い捨て。なおすよりも買うほうが安い今の時代には、そぐわないだろう、ルリユールおじさんの仕事。
だからこそ、心にずしんと響く絵本です。
5歳の息子にはちょっと難しかったかな。8歳の娘は、本を作る過程がとても楽しかったみたい。