原題は『THE HALLO-WIENER』。
表紙絵の主人公オスカーの神妙な表情が全てを物語っています。
胴長で足の短い犬オスカーは、「ウィンナー」とからかわれています。
もちろん、うんざりで嫌なんですが、こともあろうにお母さんまで
愛情たっぷりに「ウィンナー」と呼び、
ハロウィーンの仮装用にからし付きのホットドック服をプレゼントします。
さて、ハロウィーン当日、案の定冴えない事ばかりですが、
ひょんなことでオスカーは一躍英雄(=勝者Winner)に。
我が家の家族全員、駄洒落にしょうもなー!と突っ込みを入れつつ
でも妙に盛り上がりました。
珍しく夫までもがつられて読み始め、
お話とは関係ありませんが、教室の黒板の文章に大受けでした。
こっけいな作品だけに、ベテラン金原さんの訳出がさすが!の味わいです。
私はお母さんの無神経ぶりにちょっと唖然ですが、
オスカーの優しくいじらしい行動に大拍手です。