ぼくのともだちのいわたくん。
いわたくんちのおばあちゃん。
運動会の1シーンから、おばあちゃんが写真撮られるのをいやがる姿。
さりげなく始まって、とても奥深い思いお話でした。
日常生活の中で、あの原爆のために一瞬にして失った家族。
ひとりぼっちになった自分が、手にしたのは家族のうち自分だけしか見ることのできない記念写真。
最後にいたくんちのおばあさんが原爆投下前に家族と撮った本当の写真が掲げられていて、ずしりと心に食い込みました。
この写真とあの原爆のために、おばあちゃんは写真に写りたくないのです。
言葉に尽くせない心の傷を持ちながら、おばあちゃんは普通に生活しています。
あの体験は過去ではないかもしれない。
未来にあってはならない。
そのために語り続けなければいけないお話の一つだと思います。