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岩波少年文庫 魔法の学校 −エンデのメルヒェン集」 渡”邉恵’里’さんの声

岩波少年文庫 魔法の学校 −エンデのメルヒェン集 作:ミヒャエル・エンデ
訳:池内 紀 佐々木 田鶴子 田村都志夫 矢川 澄子
出版社:岩波書店 岩波書店の特集ページがあります!
税込価格:\880
発行日:2017年01月17日
ISBN:9784001142365
評価スコア 4.33
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みんなの声 総数 2
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  • 考えさせられる話が多い

    魔法の学校に取材に来た人が見聞きした様子を語ってくれる「魔法の学校」の他、ファンタジックな短編が10篇収録されている。

    日本語版:初出1988-1993年、上製本:1996年、岩波文庫:2017年

    大人が読んでも、充分に楽しく、読みごたえがあり、読了後にはいろいろと考えさせられる。力強い物語ばかり。
    子どもの頃に、誰でもおそらく一度は考えただろうことを、物語にして目の前に出してもらった気がする。
    思い切りワガママを通したらどうなるか?
    魔法使いになるための訓練は、どんな風にするのか?
    威張っていて迷惑な人の対策方法は?
    …などなど。子ども時代の自分にも読ませてあげたい。

    特に印象にのこったのは、「オフェリアと影の一座」。
    自分の特徴を活かして、人が考え付かない方法で幸せになれる話で、素敵だった。

    この短編集は、どの話から読んでも良いので、気楽であるが、読んでいる最中も、読んだ後も、いろんなことを考えさせられる。もしかすると、作者は、幸せとはどういうことかを、真剣に考え続けたのかもしれない。
    娯楽作品というより、哲学の時間のようだった。

    投稿日:2024/02/15

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