『絵本であそぼ!』で田中パパが、『ぼくらがうっかり泣いてしまった絵本』のところにあげていたので、ずっと気になってました。あの田中パパを泣かせてしまう本って、どんな本なんだろう?!って・・・。
少し前に古本屋さんでGETしたこの絵本を、節分にちなんで、先日やっと読んでみることができました。
ひと言で言えば・・・
うわ〜、やられた〜!
・・・って感じの絵本です(爆)。
だって、ワンワン思い切り泣ける絵本ではない。
なのに、せつない。
読後に抱くやりきれない想いを、どこへ持っていったらいいのか?!
途方に暮れてしまう。
図体が大きいから?!
怖い顔をしてるから?!
凶暴そうに見えるから?!
寂しくて、誰かと友達になりたかっただけの、純朴な鬼は、島を引きずって、人間たちの所へやってきますが、誰も友達になってくれる者はいないばかりか、たらい回しにされ・・・???
そんな身勝手な人間を恨むわけでもなく、
南へ南へ
沖へ沖へ
海の中を、どこまでも、さまよう鬼の最後が、物悲しく心に残ります。
「Aちゃんだったら、鬼と友達になってあげるのに・・・」
次女がポツリとつぶやきました。
「うん、母ちゃんも・・・。」
と答えながら・・・
本当になれるのだろうか?!
本当に、鬼が目の前に現れたら、外見で判断せずに、友達になれるだろうか?!
考えこんでしまいました。
皆さんなら、鬼と友達になれますか?