おじいさんがジャックに一本の鉛筆の話をしました。
その話を聞いて、自分の部屋の床の隙間から探し出した鉛筆。
この絵本は鉛筆の物語です。
おじいさんが子どもだった頃、寝ている間に鉛筆が自分で紙に文章を書き始めました。
書いているのは、鉛筆がまだ気だった頃のこと。
すると紙も自分の生い立ちを語り、床や窓枠や家にあるいろいろなものが自分の生い立ち9を語り始めます。
そこには大自然や大海原があって、自分たちがいかにいろいろな経験を重ねてきたかを伝えてくれます。
文章が書かれた紙は、風に吹かれて窓を飛び出し、自然の中に帰ります。
巡りめぐってジャックによって探し出された鉛筆は、また物語を書き続けます。
少し地味で、少し控え目は絵ですが、話は壮大です。