片山先生の絵が好きで、手に取りました。
ビルの谷間にぽっつんと建っている小さな家。
家主は、近所に住んでいるおばあさん。
住人は、旅を愛する絵描きさん?のコジさん。
おばあさんは、この小さな家を壊してビルにする話には、決して耳を貸しません。
なぜならば、狭い場所だけど、見上げれば 家の上には 小さな 四角い 空があって、夜には 星が 二つ 三つ じらーり じらーり 光ります。月だって、・・・・・・。
このじらーり じらーりと光る星の表現が素敵だなって思いました。
おばあさんが愛する小さな四角い空からやって来る、季節の移ろいがまた魅力的で惹きつけられます。
そして、コジさんは、おばあさんにとってかけがえのない存在になっているんでしょうね。
読んでいると、本当にコジさんっていう人は魅力的で、開放的な自由人っていう風に思います。
コジさんに出会い、おばあさんの世界も楽しく広がりを持ったものになったのでしょう。