公園のベンチに置いてきぼりにされてしまったひつじのぬいぐるみ。
ひとりぼっちで持ち主を待つ気持ちが良くわかります。
このまま忘れられてしまったら、捨てられたのも同じです。
からすにつつかれ、地面に転げ落ち、雨に打たれても、自分では動けません。
豊福さんの繊細な絵が、ひつじの繊細な心と相まって、心に響きます。
公園の情景、雨の情景、ひつじの孤独感を美しくまとめています。
ミナちゃんのもとに帰ることが出来て良かったけれど、ひつじがどんな体験をしたかは話せないのですね。
もう同じ体験はしたくないですね。