以前、テレビや本で親しんで大好きだったインガルス一家と、今度はどんな風に出会うのだろう?と期待と不安を抱いてこの本を手に取りましたが、心配は杞憂でした。
読んでいる間、とても贅沢な時間を過ごしている気分でした。お話の世界に入りこんでページをめくるごとに、安野さんの素敵な絵が現れるのです。どのページにも!!お話の進行に合わせて描かれた小さな絵の数々の可愛いこと、わかりやすいこと、すばらしいこと。人々の動きがユーモラスに描かれていて感情が伝わってきました。本当に楽しませていただきました。
安野さんの絵はもともと好きでしたが、文字や数字、絵そのものを楽しむ絵本で親しむことが多かったのです。今回、ストーリーに沿った絵もすごく良いなぁと思いました。安野さんもこの世界に入りこんで楽しんで絵を描かれているのを感じました。私にとっては安野ワールドの魅力を、より親しみをもって感じられる本でした。
慎ましくも豊かな暮らし、自然の中の厳しさと豊かさ、家族間のあふれる愛情。そんなローラたちの生活を一緒に味わって、改めて学ぶところもあり、とても良かったです。