表紙の絵の、ライオンのまなざしに惹かれました。
親離れしたばかりの、若いライオンの視点で、狩りの様子が描かれます。
たてがみの色も薄く、鼻先も黒くない容姿に、エールを送りたくなりますね。
最初の狙いはシマウマのこども。
でも、たくさんの群れに阻まれます。
もちろん、どちらも必死です。
リアルなライオンですが、表情がわかるのが、絶妙な味わいです。
救いは裏表紙の絵。
やっと餌にありつけたようで。
でもこの背中、哀愁が漂っています。
自然界の緊張を描いていますが、マイルドなシーンなので、
幼稚園児くらいから、その世界を体感するにはいいと思います。