「いいからいいから」シリーズは、4作目まですべて読みましたが、どのお話もすべておもしろくて、すべていいです。
どんな受け入れがたいことでも、「いいからいいから」と大らかに受け入れてしまうおじいちゃん。いつも一緒にいる男の子が読者目線なので、おじいちゃんの味も、男の子の味もお互いがほどよく引き立てて、いいコンビになっています。
「いいからいいから」は人生訓となるようなお話ですが、決して押しつけがましくなく、ユーモアたっぷりに描かれているので、自然と、心の在り方についても気づかされます。
おじいちゃんの境地に至るには、まだまだですが(というより、無理かも)、これくらいゆったりした気持ちでいるということは、自分にとっても周りにとっても、居心地のいい時間が流れていくんだなって思いました。