講演会で長谷川さんが来られたときの話です。講演会も終盤に差し掛かったころ、「次はこれを読もうかな」と長谷川さんが言ったとき、ふと子どもが「え〜〜〜っ!まだ読むの〜〜」と言ったのに対して、長谷川さんが一言。「いいからいいから。」読み聞かせに入る前にぐっと子どもをひき付けた一言だと思いました。この絵本は、おじいちゃんの明るさ(陽気さ)にひかれます。「いいからいいから」とおじいちゃんになだめられているような気がしてきて、力がふっと抜けて楽になります。読み聞かせの構成のなかでもいい位置を占めることができる絵本でしょう。