不思議なテイストの作品です。
自分自身を、「本の子」と名乗る女の子が、その世界を語ります。
何がすごいって、絵の一部が、さまざまな物語の本文で描かれて!いることです。
波や道、モンスターだって!
実に絵に溶け込んでいる印象です。
文字がばらばらに崩されたり、3次元に捻じ曲げられたり。
このデザイン力に拍手です。
私のお気に入りは、シンプルですが、ラプンツェルのシーン!
大抵は本の題名が潜んでいるので、何の本かわかるのですが、
「わたしたちの世界」のシーンでは、何冊も散りばめてあり、
ヒントもない(一文あるかないか、またはキーワードだけ)ので、
かなりの難問です。(笑)
もちろん、原文は英語(アルファベット)ですから、これを訳出したなんて、
気が遠くなります。
しかも、全て自ら訳出されたそうで。
本好きな方なら、はまること間違いなし。
ただし、振り仮名もなく、ラインナップ的にも、中学生以上でしょうか。