「ティラノ」シリーズの第五弾。
年老いたティラノサウルスが、かつて自分を守ってくれたように、トリケラトプスのおとうさんは、ギガノトサウルスから子どもたちを守りました。
力よりも強く大切なものがある、それは愛、とお父さんは言います。そして、子どもがポツリと言ったことは「ぼくにもそのあいをください」でした。
老いたティラノサウルスからトリケラトプスのお父さんには、愛が伝えられたと思いますが、「あいをください」言った、こどものトリケラトプスには、愛がなんなのか、まだわかっていません。
愛は、何かの代わりにあげたり、もらったりするものではありません。トリケラトプスのこどもも、きっといつか、そのことに気づくでしょう。そのように、いつのまにか、次から次へと心をつなげていくことが愛ではないでしょうか。
このシリーズは、対象が幼児になっていますが、幼児には難しい内容です。おまけに、どの本がどういう内容だったかわからなくなります。
しかし、恐竜が出てくるということだけでも、子どもたちは興味を示してくれるでしょう。