『どこいったん?』『ちがうねん』『みつけてん』のジョン・クラッセンさんの絵です。
文章は違いますが、長谷川義史さんによる、関西弁訳。
ほら、表紙から、この視線から逃れられません。
図形をキャラクター化した作品は今までにも他の作家さんでありますが、
そのどれとも違う、強烈なインパクトです。
そう、その目力!
目が語る、サンカクさんストーリーです。
三角仕様のおうちから出かけるサンカクさん。
なんと「シカクにわるさしにいくねん」ですって。
鋭角な容姿だけに、そのキャラクター、妙に納得です。
道中もやはり、図形要素が散りばめてあり、愉快です。
わるさといっても、たわいもないですが、関西弁だけにノリが味わい深いです。
注目はその視線と間合い。
絵本ならではの世界観です。
後半はシカクさんによる仕返し。
でも、滋味深いです。
邦訳はまだですが、続編がありそうですね。
期待大です。