小さなスズナ姫シリーズで、複数冊出ています。これが一番始めのお話。
おもしろくてドバーッとまとめて読めてしまえます。回を重ねるごとにおもしろくなることウケアイ。
NHKの番組で羽野亜紀さんが読み語りをしていたのを見て、それがとってもおもしろかったというのが出会いです。
読んで驚いたのが、自然描写が活き活きと美しいこと。つい読んでる方もスズナ山が大好きになってしまいます。
そして立ち止まるということを知らない、行動力に満ちた、なんともポジティブな新米山神 スズナ姫。かなり無鉄砲かと思われますが、それゆえにぶちあたる障壁をも その勇気と実行力でずんずん越えていってしまいます。
その頭の回転の早さにはびっくり。私に絶対的に欠けているものを余すことなく持っていて、ちょっと羨ましくなったりも。
自然が織りなす営々たる四季を、本当は山神様が治めていてね、虹の光絵の具で葉っぱを赤く染めたり、大晦日に雪を積もらせてお正月に晴れるように(実際 元旦は晴れていることが多い気がしますね)雲払いをなさっているんだよ。そうして滞りなくバランスよく四季が流れるよう心を砕いてらっしゃるんだよ。
八百万の神を感じられる(はずの)日本の自然の素晴らしさを、こんな易しい神話で子供に語りかけてみませんか。
言葉回しが巧妙で情景を思い浮かべやすく動きもあるので、小学生ぐらいなら読み聞かせにも向いていると思います。もちろん大人が読んでも純粋に楽しめると思います。
教科書に載せて欲しい気もする。いいお話だ。。。