これからの季節、おふとんの中でおやすみの前に読んであげてはいかがでしょうか。
雪が何日も降り続いて、山も畑も真っ白。
キツネの巣穴の中で、寒くておなかを空かした子ギツネと母ギツネ。
子を思う母ギツネが、必死で食べ物をさがします。
幾日も幾日も。
『次のページで、食べ物が見つかりますように』と祈りながら読みました。
子ギツネが衰弱してく様子に「しんじゃうよ。」と、息子。
母ギツネが、食べ物が豊富な季節を思出しているシーンは泣けます。
“のせぎょう”の太鼓の音に母ギツネが近づいていくシーンでは、「おかあさんが、人間に捕まったら大変。早く帰れ〜」と、興奮気味の息子。
最後の子守歌もジーンときます。
タイトルの生きたお話でした。
読み終わって、「おふとんはあったかいね〜」と満足げな様子でした。
絵が、『ごろはちだいみょうじん』の梶山先生で、雪景色の寒々しい山でのキツネ親子の温かいお話にピッタリでした。
4歳の頃の思い出の一冊です。