松谷みよ子の大好きな私は、「きつねのぼうさま」を図書館で見つけると嬉しくなって一人で一気に読みました。文章にとても思いやりがあって優しさが滲んだ作品でした。白いきつねが幼い日々を一緒に過ごした若君に逢いたい一心さがとても素直に出ていていました。悲しい結末に切なくなります。若君を慕ってきた白ぎつねの気持ちを知っているのだから、素直に、「よくきてくれた」となんで言えなかったのが残念に思いました。白ぎつねが上手く化けて姿を変えている気持ちを考慮してだとわかるのですが、後々後悔しない為にしたいと思いました。