図書館で働いているときに出会い、
「わー!なんて愉しい本なんだ!
これは、読んであげさえすれば、こどもにウケるだろうな」
案の定、読みきかせのあとは、よく借りられていた本。
(だから正直な話、表紙の目つきの悪いキツネの顔の絵に
ピンとこない方も是非読んでみて欲しいです)
とにかく、自分に子どもができたら、絶対読みたい本の一つでした。
娘4歳直前、親が我慢しきれず読んでみると、
面白かったらしく、続けて何度も読まされるのですが、スリランカという
未知の世界や、お話の内容に、今ひとつピンときていないような部分も見受けられました。
それでも、好きでよく読まされました。スカーフを使って、ホイティごっこも大好きでした。
共通の世界観に立ってのごっこ遊びは、充実感が違いますね。
時がたつに連れ、娘自身が成長して、物語への理解が深まっていくのが
こちらにも伝わっていた矢先、娘が「幼稚園に行きたくない」、
「○○ちゃんが私のことバカって言った」などと言い出すようになりました。私は
「人のを馬鹿って言う人が、本当は一番の馬鹿だよ」と言ってなだめていましたが、
1週間ぐらい続いたので、久しぶりにこの本を読んでみました。(本当はこういう読み方は避けたかったんですが)
「あれ、ホイティ、アンゴウさんのこと『ばか』って言ってるね」
「あれ、また『ばか』って言ってるー。でもふたりは本当のこと知ってるんだよねぇー」
「ホイティ、ちょっと格好悪いねぇ」
などと語りかけながら読みました。
・・・・
「お母さん、○○がちゃんがまた私のことバカって言ったから、私が
『バカって言う人が本当は一番のバカなのよ!』っていったら、
『バカバカバカバカバカ』って沢山言われた」また娘が憮然として帰宅しました。
でも、彼女が娘に「バカ」と言ったのはそれが最後でした。
今では幼稚園のなかで「○○って言ったやつが一番の○○!」っていう」決めぜりふがプチ流行しているようです。