だるまちゃんとてんぐちゃん。
どちらにしても、古臭いイメージ。
だるまって最近見ないし、天狗っていわれても、今の子にわかるのかな?
そう思いつつ、手にとった絵本でしたが、これは、とても子供うけする本です。
だるまちゃんは、何でも、てんぐちゃんの持っているものをほしがるんですね。
うちわに、ぼうしに、はきものに、天狗ちゃんの長い鼻までも。
子供って、みんなそうですよね。
「○○ちゃんが持っているようなのと同じのがほしい。」
って、すぐに人の持っているものと同じものを欲しがる。
そんなだるまちゃんが、わが子と重なって見えます。
そして、そんなだるまちゃんをしかりつけるんじゃなく、いろいろと用意してやる親の寛容さがまたいいですね。
だるまちゃんの親は、だるまちゃんが、帽子がほしいといえば、実に、いろんな形、いろんな色の帽子をいっぱい出してくれるんです。
それを選ぶのがまた楽しい。
子供たちは
「なっちゃんだったら、この帽子がいい。」
「でも、こっちもいいかも。こっちのほうがかわいいし。」
「お母さんは、この中だったらどれが1番好き?」
と自分のことのように楽しみます。大好きな1冊です。