すずきのりたけさんの描くイラストと夜のちょっと静かで不思議な時間が妙にマッチしていて面白い絵本です。
まず表紙を見ただけでワクワクします。前髪ぱっつんの男の子が恐竜と一緒に寝ている?
え?どんな話かな?
そう思わせてページをめくらせたくなるそんなドキドキがあります。
寝かしつけの親子の図もどこの家でもあるようなそんな普通の当たり前の光景です。
お母さんの方がすぐに寝てしまっているのに‥子どもはまだ寝つけなくて夜の世界をちょっと感じているのでしょう。
そんな一人の静かな時間って子どもの時、怖かったような記憶が私の中にもあります。
ちょっとだけ怖いような・・でも不思議な夜の世界を感じたいようなそんな子どもの気持ちがうまく描写されていて、きっと子どもはわかるわかる・・と思うのではないでしょうか。
夢だったのかな?それとも本当だったのかな?
最後の終わり方もなんだか余韻を残す形で良いと思いました。