引越しが決まって、ようちえんの時からいつも一緒だったかおるとの別れが、読んでいてもとても辛く思いました。引っ越すことを決めてからのかおるの態度はなぜかよそよそおしく感じましたが、「水泳大会のリレーに一緒に出よう!」となって、主人公の僕は、小学校1年生の夏、遊園地のプールで溺れてからは、プールには入れなくなってしまいました。その僕が三年生クラス代表の4人の仲間になるのですから、並大抵の努力では、なかったので、良く頑張ったなあと思いました。かおるのつきっきりの指導もあってクロールはマスターしたものの、びりになってしまいましたが、僕を皆は、自分のことのように喜んで迎えてくれたので、クラスの仲間もあたたかくていいなあと思いました。そんなクラスの仲間共かおるとも分かれた主人公に読んでいて涙が出てきました。気にしていたこねこのシロを抱いて、かおるがお別れしているシーンには、めちゃくちゃ泣けました。