エリオットと一緒に暮らしている友だちのねずみくんが、ある日家族の集会に出かけます。
街を散歩していると、色々な家族に出会うエリオット。
最初は笑顔のエリオットが、だんだん寂しそうな顔に変わっていき、一人で映画を涙をこぼしながら見ている場面では、こちらもとても切ない気持ちになりました。
いつの間にか、エリオットにとってねずみくんは無くてはならない存在になっていたのです。
そして、それはねずみくんにとっても同じでした。
きっと、一人で寂しい思いをしているエリオットのことを気にかけて、迎えに来てくれたのでしょう。
一晩で沢山の家族が出来たエリオット。本当に良かったね!
たとえ、ゾウとネズミ、血はつながっていなくても、こうやって心を交わせば、家族の一員になれることを教えてくれました。
お話は勿論、アンティークで上質な映画を見ているような挿絵がとても素敵でした。
街並みの風景や、屋根裏部屋の様子など、見どころ一杯です。
ビールの王冠のお皿や、糸巻きの椅子などもとても可愛らしかったです。
読み終えて、とても温かい気持ちになれました。