新刊
あっぱれ!われらのてんぐさま

あっぱれ!われらのてんぐさま(フレーベル館)

ある日、てんぐさまの自慢の鼻におできができて…?

  • 笑える
  • 盛り上がる

小さな幸せをひとつひとつ数える」 夏の雨さんの声

小さな幸せをひとつひとつ数える 作:末盛千枝子
出版社:PHPエディターズ・グループ
税込価格:\1,540
発行日:2018年08月
ISBN:9784569841243
評価スコア 4
評価ランキング 33,074
みんなの声 総数 1
「小さな幸せをひとつひとつ数える」は現在購入できません
  • この絵本のレビューを書く
  •  この本はいってみれば、絵本のブックガイドということだろう。
     32冊の絵本が紹介された文章の、2012年から2014年にかけて「清流」という雑誌に掲載された時のタイトルは「絵本からの贈り物」なのだから、絵本のブックガイドであることは間違いではない。
     しかし、この本はそれ以上の感動を読者にもたらせてくれる。
     いってみれば、それは末盛千枝子さんが書いた「幸福論」であり、「家族の物語」であり、祈りのような敬虔ささえ感じる。
     それはおそらく末盛さんの文章の強さから生まれるのだと思う。
     美しい言葉は胸をうつ。

     末盛千枝子さんは1941年生まれ。大学を卒業後、絵本の出版社に勤務し、その後独立して「すえもりブックス」を立ち上げる。
     この出版社から刊行されたのが美智子皇后の英訳によるまど・みちお詩集『どうぶつたち』であったり、美智子皇后の講演をまとめた『橋をかける』である。
     しかし、その後この出版社を閉じることになり、2010年岩手県八幡平に移住。そこで2011年東日本大震災にあうことになる。
     被災した子供たちに絵本を届けるプロジェクトを立ち上げたのも、絵本があったからこそだろう。
     もちろん、この略歴の間あいだに結婚のことや夫の突然の死や残された子供との生活、あるいは再婚といった、末盛さんの個人の事情もからまっていく。

     それらをみんな包み込んで、末盛さんは「どんなに大変でも、自分だけが大変なわけではないということでしょうか」と書き、こう続ける。
     「そう思える自分を幸せだと思います」。
     幸せとは、こんなにきっぱり言える言葉なのだと、気づかされた。

    投稿日:2018/11/01

    参考になりました
    感謝
    1

※参考になりましたボタンのご利用にはメンバー登録が必要です。

さらに「小さな幸せをひとつひとつ数える」のみんなの声を見る

「小さな幸せをひとつひとつ数える」にみんなの声を投稿された方は、こんな絵本にも投稿しています

はらぺこあおむし / いないいないばあ

絵本の人気検索キーワード

ぐりとぐら /  はらぺこあおむし /  バムとケロ /  こびとづかん /  はじめてのおつかい /  そらまめくん /  谷川俊太郎 /  ちいさなちいさな王様 /  いないいないばあ /  いやいやえん /  スイミー /  飛び出す絵本

出版社おすすめ

  • おばけずし
    おばけずし
    出版社:金の星社 金の星社の特集ページがあります!
    なんと! おばけも おすしが 大好き!?苅田澄子&柴田ケイコのユーモア絵本


人気作品・注目の新刊をご紹介!絵本ナビプラチナブック

みんなの声(1人)

絵本の評価(4)


全ページためしよみ
年齢別絵本セット