「これ、これ!わたしの欲しかったのはこれなの!」
わたしが自分で読みたくて見つけてきたのですが、ユニークで楽しくて、お薦めの1冊なんだけど、と、久しぶりに下の娘(もう二十歳になってしまいました)に薦めたら、こういわれました。
なんでも、どこかの駅だか電車だかで広告を見かけて、読んでみたかったそうです。
作者のものの考え方も素敵ですが、子どもに寄り添って、子どもの考え方を押さえつけたり、変に美化したりしないで描かれている世界観が素敵です。
おにいちゃんはいもうとが突然、いろんな『未来』の話をし始めても、
「あはははは!……いいね!」と、否定しないで笑ってくれるし、
おばあちゃんは『未来』に不安を感じる孫娘に、
「だーいじょうぶよ!たいへんなことだけじゃなくて、たのしいことやおもしろいこともたーくさんあるんだから!」と、『未来』に選択肢の多いことを話してくれる。
お母さんは娘のリクエストをぜーんぶきいた上で、「どれがいい?」と、再確認してくれる。
この家の人たちは他人の言うことを否定しないで、まず、全部受け入れてくれるんですね。
人として、親として、見習わなくてはと思いました。
うちの子は、いもうとがたまごでタワーを作っている横で、おにいちゃんが祈ってる姿を見て、「いいね!」といっていました。
2020年は日本だけでなく、世界全体が大変な年となってしまいましたが、この家族のように、「それしかないわけないでしょう」と、前向きにより良い未来を選択していきたいです。